私が「不妊の定義が時代遅れ」と考える理由と改善の必要性

医学的な不妊の定義表記が今の日本には不十分だと考えた理由とは

前ページの「不妊の定義と命の継承を真剣に考える岐路に立った日本の今」で現在の定義について、その内容をご紹介しましたが医療に携わった経験がある者として、この定義は今の時代に、そぐわない物になっているのではないかという懸念を持ちます。

 

 

健康な男女であれば30代40代でも高確率で妊娠できる保証があるのか

不妊の定義が時代遅れと考える理由

不妊の定義が時代
遅れと考える理由

まず、「妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで夫婦生活をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないもの」という定義についてですが、私が推察するに、この「妊娠を望む健康な男女」という定義の中には、30代や40代手前で結婚したカップルが想定されていないのではないかと思います。

 

その時点で、「健康なカップルであれば“定期的”かつ“避妊せず”に夫婦生活を続けていれば、 通常は、1年で約80%、2年もあれば約90%のカップルが妊娠成立できる」という概念も、数値が変わってきてしまうのです。

 

病気がないことだけが“健康な体”ではないという現実

“30代まで仕事まっしぐらに生きてきて、大きな病気どころか風邪さえもここ数年引いた事が無い”という女性がいたとしたら、この方がこの定義や医学的数値を見た時、「自分もこの数値が適応される」と思ってしまうのではないでしょうか。

 

ですが、本当は、卵子の老化や長年の仕事生活でホルモンバランスが崩れている可能性があったり、気付いていないうちに年齢的に子宮筋腫ができてしまっている可能性もあるのです。

 

その時点で、この女性の2年以内の妊娠成立確率は提示の数値とは大きく異なってしまうことになります。

 

そして、もしもすぐに妊娠に至れずに後から様々な不調が見つかった際には“手遅れになりそうだ”と。ここから焦ってしまうことになるのだと思います。

 

時代背景を考慮した定義をその都度変えてそれを受け入れられる社会に

医学的な定義は、1~数年のスパンで見直しや追加が行われています。

 

このような大きな学会の定義として、年齢制限を加えるのは誤解を与えたり差別だと指摘を受けることになるかもしれません。

 

ですが、防げるトラブルがあるならば、細心の注意喚起で防ぐことは大きな意味を成すと思います。

 

昨今の日本においては、晩婚化が急加速しています。

 

また不妊に悩むカップルも増加しており、高齢出産件数も増加している現状においては、例え少し大げさになったとしても“その定義はどこを基準として設定したのか”を明確にすることが大切なのではないかと私は思います。

 

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