不妊治療世帯を苦しめる高額な治療費用問題の根本原因とは

体外受精は一回につき10万円以上!その成功率を知っておこう

一回当たりの胚移植の平均治療費用は、13~20万円と紹介するサイトも多いですが、以前ご紹介させて頂いたようにより高度で確実な結果を求めようとすると、50万円以上が簡単にかかってしまう病院もあります。

 

また、体外受精よりもさらに技術力の高い顕微授精については、一回あたり平均25万円程と言われていますが、こちらも施設によっては倍以上の費用がかかる場合もあります。

 

 

意外と知られていない体外受精の成功率とは

妊娠への補助に過ぎない体外受精

妊娠への補助に
過ぎない体外受精

たとえ平均程度の治療費用だったとしても、一般的な家庭において、この出費はもちろん大きな痛手となります。

 

また、もしも一度では結果が出ず2回、3回と治療が重なっていけば、自分たちの未来をも圧迫しかねない大きな問題となってしまうことは明確です。

 

体外受精治療に取り組まれているご家庭にとっては、治療費用がとても高いという問題点は非常に大きな負担となります。

 

体外受精を受ける全体数のうち、流産となってしまう流産率は30歳前後で20%弱、30代後半からは徐々に上昇傾向となり、42歳では50%近くとなります。

 

また体外受精における出産率は、31歳以下で20%程度、その後36歳まで緩やかな下降傾向を辿り、37歳で14.2%、40歳で7.7%、45歳で0.6%と言われています。

 

これらの出産率でありながら、それぞれの年代で体外受精を行おうとすると、先述した程度の費用が必要となります。

 

しかも、一度で出産に至れなければ納得できるまで何度でもです。

 

このことからもお分かり頂けるように、体外受精だけではなく不妊治療すべてがそうなのですが、これらの治療は基本的に“確実な費用対効果を得ることは難しい”ものであるという認識は非常に重要となるでしょう。

 

体外受精をアテにしない?健康なら治療はしないで妊娠するという考え方に

このように、いくら医療が発達したとはいえ「加齢、老化」といった自然の力には、どうしても抗うことが難しいのが、今の人智の現実です。

 

私は、「体外受精」という治療法の位置づけについて、“不妊治療の最終手段”という認識ではなく、“器質的な障害がある場合の治療法”と認識する必要があると思います。

 

昨今では、不妊治療の技術力も格段に上がり、“妊娠が(年齢的に)遅くなっても医療の力でどうにかできる”と思われている方は、まだまだ結構多いのではないかと思います。

 

しかし、体外受精などの「生殖補助医療」はあくまでも、「自然摂理に従って流れている“生殖”」という生物の基本の中で、その基本が阻害される何かがある場合に医療の手で“補助をしてあげるだけ”に過ぎないのです。

 

何が言いたいのかというと、人間が今の時代に80年生きられるようになったなかで、特に女性は40~50代になると閉経を迎え、生殖機能を失うというこれまでの体の仕組みについては、平均寿命に伴ってその限界が伸びたという現実は、まだ今のところありません。

 

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