管理人が考える体外受精治療のデメリットについて

治療が高度かつ高刺激になる分身体への負担が大きくなる体外受精

続いては、管理人が考える体外受精治療のデメリットについてです。

 

デメリットの視点についても、メリットと同じく管理人が考える人工授精治療と体外受精治療の違いという観点から、感じたことをご紹介します。

 

 

卵巣の高刺激による卵巣過剰刺激症候群に注意しよう

体外受精治療のデメリットについて

体外受精治療のデメリットについて

まず、人工授精との違いの一つ目である「卵巣刺激の程度を選べる」という点です。

 

体外受精では、治療を行う施設にもよりますが

  1. 経口薬による自然周期と
  2. 経口薬と注射を併用させた低刺激法
  3. 排卵までの間毎日注射が必要となる高刺激法など複数の卵巣刺激の方法を実施しています。

これらの卵巣刺激方法にはそれぞれにメリット・デメリットが存在するのですが、ここで特筆しておきたいのは高刺激法を選択した場合です。

 

高刺激法では、採卵を実施するまで毎日注射を打たなければなりません。

 

病院に通院して打ってもらう場合もありますし、自宅で自己注射を行う場合もあります。

 

これには、注射の本数分の費用も必要となりますし、毎日注射を打つ、自分で注射するという身体的な負担や精神的な苦痛も大きくなってしまうことは避けられません。

 

また、強い刺激を卵巣に与え続けることによって「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」を引き起こす可能性も高くなってしまいます。

 

もちろん病院の医師も、OHSSを起こさないために万全の注意は払いながら治療を行いますが、発症してしまうと入院治療が必要になってしまったり、血栓症などの合併症を引き起こす恐れもあることは、事前に理解しておく必要があるでしょう。

 

多胎妊娠は嬉しい反面母体への大きなリスクに!その危険性も十分理解しよう

次に「受精卵の移植のタイミングを選べる」という点についてです。

 

タイミングが選べるということそのものについては特にデメリットはないかもしれませんが、体外受精では胚移植の際最大2個までの受精卵を子宮内に戻すことがあります。

 

この際、2つとも順調に成長すれば多胎妊娠になります。

 

単に「双子の妊娠」と言えば、自然妊娠の場合にも偶発的に十分起こり得ることですし、一気に2人の赤ちゃんを迎えることができるので喜びも大きいという方も多いかもしれませんが、やはり多胎妊娠は単胎妊娠よりも妊娠経過中のリスクは大きくなってしまいます。

 

加えて、不妊治療、しかも“体外受精治療を受けるまでの母体”というのは、高齢であることも多いでしょうし、子宮筋腫や子宮内膜症というようなトラブルを抱えている場合も多くなります。

 

そういったことも踏まえて、多胎妊娠は“嬉しいだけではない”ということは事前知識として頭に入れておくべきでしょう。

 

1セットでもかなりの出費に!治療の方向性について夫婦で十分相談を

最後に、体外受精に最も大きく付きまとう不安要素である費用についてです。

 

一般的な体外受精の費用としては、採卵・胚移植作業に約30万円、培養作業に約2万円、胚凍結をするのであれば4~5個で約10万円、その後凍結胚を移植するとなればその際に約10万円がかかるといわれています。

 

新鮮胚移植だけで出産まで至れるとしても1回に30万円以上、受精卵を凍結してその後凍結胚を移植するとなると、そこまでで50万円以上が掛かる計算になります。

 

そして不妊治療の恐ろしいところが、これが1セットで終わる保証がないというところです。

 

一度の挑戦でも出ていくお金が大きい体外受精治療ですので、いつか無事に出産に至れることになるとしても、この費用の問題は十分なデメリットと言えるのではないかと思います。

 

夫婦間での細かな治療計画や治療目標についての話し会いは、定期的に行いながら治療を進めていくことが大切です。

 

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