人工授精は負担が大きいか少ないか?具体的な治療の流れとは

医師と夫婦が一丸となって進める姿勢が必要となってくる人工授精

人工授精の治療では、次の周期の生理が開始したら、まずは“その周期に人工授精を行うのか否か”について担当医師と夫婦で相談し、治療の方向性を決定するところから始めます。

 

 

一般的な人工授精の一周期における流れ

人工授精の男女それぞれのストレスと負担

人工授精の男女それぞれの
ストレスと負担

人工授精を行うと決めたら、今度は生理周期5日目頃までに排卵誘発剤を使用するのか否か、するのであれば低刺激~高刺激までどの程度の誘発を行うのかといった細かな治療内容まで医師と決めていきます。

 

排卵誘発剤には経口薬と注射薬があり、注射薬についても通院して看護師に施術してもらうものと、自己注射タイプのものがあります。

 

この際、経口薬や自己注射の場合にはその間の通院は必要ありませんが、病院での注射治療の場合には必要回数分の通院が必要となります。

 

排卵が近くなる生理周期10~12日頃になると、超音波検査や血液検査によって卵胞が順調に成長しているかを確認してもらうため、病院へ通うことになります。

 

この際、人工授精実施の時間や精子の準備方法(夫来院か妻が持参か)などを決定します。

 

そして、排卵の前日~当日にあたる生理周期12~14日頃に実際に精子の子宮内注入を行います。

 

精子の洗浄濃縮などに1時間程時間がかかるようなので、人工授精の処置開始から終了までは約2時間程かかることになります。

 

措置から判定まで

精子の注入が完了した生理周期14日目以降は、正確に排卵が行われたかの確認と、場合によって黄体補充療法などを行うため定期的な通院が必要となることもあります。

 

そして、最も気になる妊娠の判定は人工授精の実施から約2週間後以降、すなわち次回の生理開始予定日以降となります。

 

判定待ちの間は、このたった2週間がとてつもなく長く感じて待ちきれなくなり、生理開始予定日を待てずに妊娠検査薬を使用してしまう、いわゆるフライング検査をしてしまう方も少なくないかもしれません。

 

しかし、特に黄体補充療法を行っている場合には人工的に追加したhcgの影響によって正確な判定結果が出ないこともありますので、ここはグッと我慢して病院での判定の日を待つことになります。

 

タイミング法に比べて一気に身体的な負担が増加する人工授精

ここまでの流れの説明でもお分かり頂けた方も多いと思いますが、“不妊治療の中では比較的負担が軽い”と言われる人工授精でも、治療方針を決める際の相談や採精など、ご主人も一緒に病院へ出向かなくてはいけない機会も何度かありますし、女性だけの通院頻度や実際に体に施される処置だけを見てもとても多くの負担があります。

 

また、医師とのコミュニケーションも非常に重要になってきますので、納得のいく説明をしてくれたり相談に乗ってくれる医師なのかという見極めも非常に大切になってきます。

 

さらに使用される薬剤も増えますし、「精子の子宮内への注入」という一動作だけを取っても1~2万円の費用が掛かるので、服用しなければいけないお薬が増えれば、その分費用も増していってしまいます。

 

近年では働きながら治療を行っている方も多くなっていますが、やはり多くの方が度重なる通院と仕事との両立に苦労され、ストレスとなり仕事を諦めてしまう方も少なくないようです。

 

やはり不妊治療を進めていく上では、様々なストレスや負担との闘いや折り合いのつけ方が重要になってくるのだと思います。

 

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