不妊治療の第二ステップ!人工授精(AIH)とはどんな治療法か

妊娠の奇跡が起こるタイミングと出会いをサポートする人工授精

特に目立った不妊要因のないカップルが不妊治療を進めていく中で、半年以上の長期に渡ってもタイミング法で妊娠が成功しない場合には、治療方針のステップアップが検討されるようになります。

 

まずは排卵の「タイミング」を見てもらいながら自分たちでトライするタイミング法によって様子を伺い、それでも結果が出ないようであれば精子と卵子の「出会い」を医療の手でサポートする人工授精が行われます。

 

 

卵子と精子が出会うまでの道のりを簡略化することで妊娠確率を上げる

妊娠へのハードルを下げ確率を上げる人工授精

妊娠へのハードルを
下げ確率を上げる人工授精

人工授精という治療法は、大まかに説明すると精子を採取し、一旦洗浄濃縮してから子宮内に直接注入するという方法です。

 

精子注入後の妊娠に至るまでの過程は自然妊娠と全く同じのため、成功確率も自然妊娠と同程度となります。

 

精子を洗浄濃縮するため、力の無い精子や微量に含まれるゴミなどが洗い流され、運動率の高い元気な精子のみを集中的に注入することができる点も人工授精治療の大きな強みといえます。

 

人工授精では、精子を子宮内に直接注入できるため、精子の移動距離の短縮や子宮頸管における侵入阻害因子の回避が期待できます。

 

人工授精を行った場合には、妊娠が成立する症例の約90%が4~6回までの間に成功するという結果が出ているため、これを目安に次の治療法へのステップアップを検討することが有効であるとされています。

 

人工授精はどんな症例の場合に向いている?

人工授精の適応、つまりこの治療が向いているケースには、

  1. 精子減少症や精子無力症などの男性不妊がある場合
  2. 性交障害、子宮頸管粘液分泌不全などの精子の侵入障害、卵管閉塞が明確である場合
  3. タイミング法を6周期以上行っても妊娠が成立せず、体外受精には抵抗が強いという場合

が挙げられます。

 

また産み分けを強く希望しているという方にも、おすすめされることがあるようです。

 

一方人工授精が有効でない場合としては、男性側に特別な問題がないケースや女性に卵管閉塞などの器質的な問題があるケース、また女性が高齢の場合にも積極的に勧められていません。

 

人工授精のメリット・デメリットとは

人工授精という治療法のメリットとしては、

  1. 不妊治療の中では費用も少なく取り組みやすい
  2. そのため何回でも納得がいくまで挑戦できる
  3. 採卵などの処置がないため女性側の身体的な負担も軽い

という点が挙げられるでしょう。

 

一方逆のデメリットとしては、比較的費用が少ないといっても保険適応外となるため

  1. 1回の処置にかかる諸経費の負担はかかってくる
  2. 治療過程において子宮の炎症などの合併症を起こす可能性がある
  3. 6回目までにうまくいかないと、それ以降の成功率は急激に下がる

といったことが挙げられます。

 

またこれは人によっても受け取り方が違ってくるかもしれませんが、人工授精を行う際には排卵誘発剤を使用することも多いので、多胎妊娠の確率が上がるというのもデメリットの一つとなります。

 

また、このサイトの「人工授精が自宅で行えるシリンジ法キット」でもご紹介していますが現在は人工授精といっても、簡易キットによって自宅で行うという選択肢も選べるようになってきました。

 

この場合には精子の洗浄濃縮の過程が省略されますが、精子の性状には特に問題がない場合や、性交障害で悩まれているカップルには十分に活用できる治療法といえるのではないかと思います。

 

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